渡来宏明のビンテージギターよもやま話

ビンテージギターを買ったり売ったりするブログ

elvis costello/high fidelity


初期のアトラクションズとのアルバムはどれも
大好きなんだが、最初はget happyが苦手だった。
いわゆるニューウェイブサウンドとはかけはなれた
渋めの音だったからだ。

当時のゲットハッピー前のブートではこの曲も
バリバリのニューウェーブサウンドで演奏されてるのだが。
コステロはここで「ニューウェーブに乗っかって」という
スタンスを捨てる。
衝撃より長持ちをえらんだのだ。

ソウルマナーのアレンジで奏でられるこの曲は
コステロの曲でもっとも好きな曲。
聴くと元気が出る。
Amからはじまって歌いだしがF、
サビはA、ブリッジはCといった
スクリューボールみたいなコード進行にも痺れた。
大事な曲はいい音で聴きたい。
これは12インチで45回転なので音がでかくて深い。
コステロのシングルコレクションの初歩となった盤だ。
真ん中がくりぬいてあり、レーベルが見えるジャケ、
デザインも含め、最高のアートだと思う。