渡来宏明のビンテージギターよもやま話

ビンテージギターを買ったり売ったりするブログ

the move looking on

多分ロイウッドはあせっていたのだと思う。
the moveのワイルドサイドのメンバー、
ace/trevor /carlがみな抜けてしまったゆえ、
なにかでロックっぽさを埋めようとした。
その苦闘の歴史がこのアルバム。

ジェフリンをひっぱってきたのはいいものの
純ポップなものはサジ加減が非常に重要。
ロイージェフは認め合ってただろうが
味つけの最後の最後でケンカになるのは目にみえている。
そこでギターをもったひげメガネと大林監督は
「ハードロックやるべ。しかもいままでできなかった
インストパートもふやして、、、、。」
こんな感じで
「おちあった」に違いない。

このアルバムは謎が多い。
サバスの全音下げチューニングを勘違いして
テープの速度をさげることによりおどろおどろしさを
だしているとおもわれる「looking on」

ラストの曲でなぜかジェフリンがドラム
を叩いているのも謎だ。

そしてFLY原盤の異様なカッティングレベルの低さ。
(このアルバムはCDで聴いた方が楽しめると思う。)

ジャケのハゲ軍団。

ともあれ結局メンバーがオタクだけだから結構閉じてる
grooveなんだよなー。体がついていってません。
ジェフリンの曲がなければもっとマシだったかもな。
(もっとちゃんとポップを捨てんと!)
薄汚れた廃盤屋のカウンターに泥のような目つきで
鎮座している店員がmoveで一番イイのは〜といいながら
かけそうなレコードです。