渡来宏明のビンテージギターよもやま話

ビンテージギターを買ったり売ったりするブログ

beatles at the hollywood bowl

オフィシャルのではなくてブートのCD2枚組なんですが。
僕のは1988quarter appleのやつ。
この1964年の演奏と1965年のをチャンポンにしたヤツ
がオフィシャルになるわけですね。

ジョージマーティンが耳こそは全てと言う著書で
元のテープのクオリティをボロクソにいってたんですが、
「はあ?」という感じです。
むしろストーンズよりもルーズでフリーな格好良さがあるその演奏は
構築派のマーティンにはそれこそ「はあ?」なんでしょうけどね。

それぞれの年がいいがとくに1964!
とにかくまったくオフィにない IF I FELLが凄い。
こんなに歌うドラムをしりません。あたしゃ。
ロックナンバーではツイステンシャウやロングトールサリーなどもう
すべてがロックだ。めずらしく「変なおじさん」志村いやジョンが
やる気がある!ジョンがやる気あるとポールもいつもより力いっぱいが常。
ジョージの緊張ギターもそこらのあんちゃんには出せないブットイ音で、
意味不明な説得力を醸し出します。
リンゴ?
リンゴイズザベスト!!

1965もジョンががためてダルに歌う傾向により、
バンドもオーガニックな天才たちゆえ、
さらに無意識にルーズになってて笑えます。
もういい湯加減すぎて聴いてるこっちの肩のコリがほぐれそうです。

まちがいなくイカす彼らのライブを素通りするのは
アホです。はっきり言って。
ウォルラスやアデイインザライフばっかり持ち上げて
分かった気でいるのはやめましょう。
この百戦錬磨のパブロックみたいな人たちが袋小路サウンド
をやるから美しいのであって、サイケしたいと思って
サイケするのはまさしく本末転倒なワケですな。